訪問介護員で起業する
デメリット

×資金調達の難しさ

訪問介護サービスを始めるためには、まず初期投資が必要です。設備や人材確保、必要なライセンス取得など、さまざまな費用が発生します。

これらのコストをどうやって捻出するかは、特に個人からの起業の場合、まさに試練の道です。銀行からの融資や投資家のサポートを受けるのは、時として非常に厳しいハードルとなります。

×人材確保の難しさ

次に、訪問介護業界は人手不足が深刻です。介護業界全体が慢性的な人手不足に悩まされているため、優秀なスタッフを確保することは容易ではありません。

さらに、適切な人材を見つけたとしても、彼らを魅力的な形で引き留めるのがまた大きな課題となります。高い離職率に悩まされる業界で、求人をする度に人材発掘の苦労が続くのです。

×法令遵守の煩雑さ

訪問介護事業は多くの法律と規制に束縛されています。これを無視することができず、常に新しい法令に適応し続けなければなりません。

特に行政におけるルールは厳しく、少しでも不適切な運営があれば、業務停止や罰金の危険が待っています。このため、法務関係の知識を身につけるだけではなく、専門家との連携も必要となり、非常に負担が大きいです。

×競争の激しさ

地域の訪問介護事業は競争が激しいです。同業者が多数存在するため、差別化が急務となります。

とはいえ、単にサービスを向上させるだけでは、競争の渦に飲まれてしまう恐れがあります。広告宣伝の費用もかさむ中で、本当に必要な顧客に情報を届けることは、ほんの一握りの成功者を除いて難しいのが現状です。

×心身のストレス

起業となると、自分一人で多くの責任を背負うことになります。運営や顧客とのコミュニケーション、スタッフの管理など、すべては自分次第。

これにより、いつしかストレスがたまり、心身ともに疲労困憊になります。訪問介護はその特性上、特に感情の負担を感じやすい職業。他者を支える仕事が自分を追い込んでしまうというのは、非常に皮肉な話です。