救急救命士のデメリット

×精神的ストレスの多さ

救急救命士は、日々命を救うために奔走する厳しい職業です。そのため、一瞬の判断が命に関わることも多く、多大な精神的ストレスを抱えることになります

常にプレッシャーと向き合い、緊張感の中で冷静さを保たなければならないのです。何度も危機的な状況に直面するため、精神的に疲弊してしまうことも珍しくありません。仕事を終えた後も、その日の出来事が頭から離れないというのは、救急救命士の宿命です。

×不規則な勤務時間

救急救命士は、24時間体制で働くため、勤務時間が非常に不規則です。休日や夜勤も多く、家族や友人との時間を持ちづらくなることがあります

普段の生活リズムが崩れやすく、体調を崩してしまう可能性も高まります。さらに、急な出動要請があるため、予定が立てづらいというストレスも伴います。たまの休みでさえ、仕事のことが頭から離れないことが多く、リフレッシュするのが難しいのです。

×身体的疲労の蓄積

救急救命士の仕事は、身体的にもハードです。重い器材を持ち運び、時には患者を搬送する必要があるため、毎日のように過酷な体力を要求されます

救急現場では予期せぬ事態が多いため、体力の限界を超えることもあります。その結果、慢性的な疲労感や、ケガのリスクにもさらされるのです。また、長時間の勤務の後には、心身ともに疲弊し、回復するのに時間がかかることもあります。

×業務の社会的理解不足

救急救命士という職業は重要な役割を担っているにも関わらず、社会一般の認知度はまだまだ低いのが現実です。医療従事者としての認識が薄いため、リスペクトを得られにくいことも多いのです。

そのため、同業者や一般市民からの理解やサポートを得られず、孤独感ややりがいの喪失を感じることがあるかもしれません。救急救命士としての誇りを持ちながらも、その仕事の重要性が伝わらない現実には、悲しさを覚える瞬間もあるのです。

×感情的負担の難しさ

特に厳しいのが、患者の命を救えなかった場合の感情的負担です。どんなに努力しても、予期せぬ結果に遭遇することもあり、その責任を感じてしまうことがあるのです。

特に、心に残る別れがあると、帰宅後の心の整理が難しくなることもあります。こうした感情的な痛みが蓄積していくと、仕事へのモチベーションが低下することも十分考えられます。