臨床工学技士のデメリット

×激務が待ち受ける

臨床工学技士は医学と工学の融合した特殊な職業ではありますが、その本質は非常に過酷な労働環境にあります。特に病院では、技士は常に緊急時対応や治療器具の管理に追われることが多く、思いもよらぬ労働時間に悩まされることが少なくありません。

忙しさが心身に及ぼす影響は大きく、やっと仕事が終わった後にはぐったりということも珍しくないのです。

×専門知識の維持が大変

技術の進歩は日に日に加速しています。こうした中で臨床工学技士は、最新の知識や技術を絶えず学び続けなければなりません。

これはすなわち終わらない勉強を意味します。新しい器具や治療法が次々と登場するため、知識の陳腐化を防ぐために、夜な夜な資料を読み漁ったり、セミナーに参加したりすることが求められます。こうした負担が重圧となり、精神的に疲れることもあるでしょう。

×対人スキルが試される環境

臨床工学技士は医療現場で働くため、他の医療スタッフや患者とのコミュニケーションが欠かせません。このため、技士としての知識に加えて優れた対人スキルが求められるわけです。

しかし、特にストレスの多い職場環境では、時に感情が高ぶってしまうこともあり、コミュニケーションの難しさを痛感する瞬間があります。適切なコミュニケーションができたとしても、時には誤解を招くこともあるため、気を使わざるを得ません。

×職場の環境の変化に対応する必要あり

病院や治療施設ごとに作業環境や雰囲気は大きく異なります。このことは、臨床工学技士にとっては尚更適応力が試されることを意味します。

新しい職場に入ると、ブランクを感じたり、なじめなかったりすることが多く、心理的な負担がかかることもあるのです。人間関係や職場のルールを理解するまでは、本業に集中できないこともしばしばあります。

×給料に対する不満の声も

臨床工学技士としての責任感や役割が大きいにもかかわらず、それに見合った報酬が得られないと感じることが多々あります。特に、新人技士として経験が浅い時期においては、給与面での不満がつのることが少なくないようです。

こうした現状は、モチベーションの低下を招く一因ともなり得るため、職業としての魅力を減退させる要因になっています。